11/23(月) 東京都練馬区 中村南スポーツ交流センターにて、岩渕幸洋選手が主催する「IWABUCHI OPEN ~supported by NEC~ 」が開催された。
パラ卓球からは岩渕選手をはじめ、立位クラス10から垣田斉明選手。
車いすクラス4から齊藤元希選手、クラス5から中本享選手が参加。
健常者の選手からは、今年パラ卓球アンバサダーに就任したリオ五輪メダリストの吉村真晴選手と、12年世界選手権代表で岩渕選手のチームメイトである松平賢二選手がゲスト参加した。
パラ選手と健常者選手のエキシビジョンマッチ2試合と、パラ選手同士の真剣勝負2試合の計4試合が行われた。
エキシビジョンマッチは松平選手が車いすに乗った状態で齊藤選手と、吉村選手が左腕を固定した状態で岩渕選手と対決をした。
終始和やかな雰囲気で行われたエキシビジョンマッチの一方で、中本選手と齊藤選手・岩渕選手と垣田選手の2試合はどちらもフルセットの熱戦を展開した。
新型コロナウィルスの影響によりパラ卓球はほとんどの大会が中止に追い込まれている状況の中、岩渕選手は仲間たちに実戦の機会を提供すると共に、競技を多くの人に広く知ってもらいたいという思いから企画を立案。
実際に大会に参加した齊藤選手は『観客の方の前で試合をするという事自体が久しぶりで、実際の試合のような緊張感の中でプレーが出来ました』と語っていた。
最近はイベントの参加や講演会を行うなど、パラ卓球の認知向上に向けて日々活動の幅を広げている岩渕選手。
今回のイベント主催を通して『このコロナ禍でネガティブな話も耳にするし、本当にイベントを開催していいのかと迷った時もありましたが、協力してくださる方達を信じてここまでやって良かった』とイベントの成功に一安心した様子。
共催のNECとともにイベント中身を練り上げ、やりたい内容詰め込みすぎたと岩渕選手本人が語るほど豪華な1日となった。
それでも『東京パラリンピックに向けて大会がぶっつけになってもいいようにしっかり準備をしていきますし、目標は金メダル以上です』と今後に向けても変わらぬ思いを語ってくれた。
Text & Photo:Yuki Okada